自社釜の作品はどれですか?
自社釜の作品はあまりお店に並ばないんですよと答えます。
お客様から様々なご注文をいただきます。
お店に陳列・在庫されている物で間に合えばベスト。
仕入先の窯元さんに在庫があればラッキー。
窯元さんに製作を依頼して期限内に出来上がるようならセーフ。
ただし、ご要望によっては既存の製品ではなく、特注品になる場合も。
既存の作品のアレンジであったり、土や釉薬など雰囲気が指定の時は、窯元さんと打ち合わせして製作可能かどうかと納期を確認します。
さて。
予算的な問題や技術的な問題、窯元さんの都合によっては、窯元さんに断られてしまうケースもしばしば。
そんな時の最後の砦として、自社釜では他の窯元さんにお願いできないような仕事をこなしているのです。
これがまた手間と時間がかかるものが多く、どうしても自社釜も作品が並びにくくなる要因となっています。
写真もそんな特注品のひとつ。
わかりにくいかもしれませんが、横幅79センチ×縦27センチ×厚さ2センチと、ちょっと大きくて長めの板皿です。
最初に作った時には特に注文の品という訳ではなく、当店の軒先の屋根に葺くつもりで焼きました。が、とある料理屋さんで宴会用の大きな皿というご要望があり、見ていただいたところ、気に入っていただいてお買い上げいただきました。
その際に枚数が足らなかったため、今回の窯で追加で製作されたものです。
今回のように業務用と限らず、一般家庭用の食器、結婚式の引き出物や記念品等の贈答品など、ご相談に応じてオリジナルのものを製作いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
by koujinya
| 2005-08-13 15:13
| 作品紹介